最新AGA治療の魅力!美容皮膚科専門のプロが解説する

前立腺肥大症治療薬アボルブはAGA治療に使えるのか

アボルブは前立腺肥大症治療薬として、厚生労働省の承認を受けた医薬品です。前立腺肥大症は正常な前立腺細胞が増殖して肥大化していく疾患で、それが尿路に覆いかぶさっているため、大きくなりすぎると尿路を圧迫し排尿困難や尿閉を引き起こします。この前立腺細胞の成長には男性ホルモンのテストステロンが関与しています。テストステロンはほとんどが睾丸において作られます。

そこから血流に乗って前立腺組織に到達するとその中に存在する5αリダクターゼ2型によって活性型のジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。それがアンドロゲン受容体と結合し、前立腺肥大を引き起こします。アボルブは5αリダクターゼ2型を選択的に阻害し、前立腺容積の縮小効果が認められています。一方、AGA治療においても5αリダクターゼ阻害薬のプロペシアという薬が使用されています。

アボルブは前立腺肥大症治療薬としてしか承認されていませんが、果たしてAGA治療薬としても有効性を示すのでしょうか。アボルブは実際に適応外処方で、臨床現場においてAGA治療薬として使用されています。またその有効性も確認されています。むしろプロペシアより有効性の高いAGA治療薬となる可能性すらあります。

プロペシアとアボルブのDHT抑制効果を比較すると、プロペシアは40%であったのに対し、アボルブは50%とより高い数値を示し、DHTの生成をより抑えることが確認されています。

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